「虫よけの木」としてしられている「楠(くすのき)」
独特な芳香を持つことから「臭し(くすし)」や「薬」が「クス」の語源となった
といわれています。
オランダ語でカンフルといい、医薬品・香料・セルロイドの原料など、
古くより世界中でさまざまな用途に使われてきました。
楠の持つメンソールやユーカリのような清涼感あふれるさわやかな香りは、
虫を寄せ付けない効果があることから、昔から防虫として使われてきました。
楠の木片を水蒸気蒸留で抽出し結晶化させたものが、「樟脳」といわれる
天然の防虫剤です。
引出しに2〜3個、衣装ケースに4〜5個
隅にいれてお使いください。
香が薄くなっても、
別売りのカンフルオイルを塗り足せば
繰り返しお使いいただけます。
揮発性に優れているので衣装ケースから出した時は樟脳の香りがしっかりとしますが、
空気や天日にさらせば香がなくなります。
化学物質等が含まれていないので、環境にも敏感な方にも優しい防虫剤です。
かつては専売品として国益の一翼を担うまでの産業だった天然樟脳ですが、
庵かな合成防虫剤の普及や需要の減少から、現在生産しているのは
数社のみになっている大変貴重なものです。